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宝塚月組「エリザベート」東京公演千秋楽LVを観たよ


ライブビューイングで東京千秋楽を観劇しました。


これはかいちゃんの退団発表を受けてだけれど、毎公演毎公演こんな感じなので……特にちゃぴちゃんは娘役としても役者としてもとても好きなジェンヌさんだったので寂しさで胸が締め付けられるようだった。素敵な千秋楽になってよかったです。

【ありがとうちゃぴ 役者の揃った月組

エリザベートはムラ公演も観劇していました。

そのときから生徒たちの演技が素晴らしかったのですが、特に代役公演を経たルキーニのれいこちゃん、シュテファンのゆのくんが素晴らしすぎた……!
れいこちゃんのルキーニはなんというか、凄みを増した。数公演でもフランツを演じたのがいい経験になったんだろうか。ゆのくんも、フォロワーさんと話していたけれどシュテファンで「この子上手だな」って思えるって相当だと思うんですよね!?れいこちゃんのフランツもゆのくんのルキーニもはちゃめちゃに観劇したかったよ〜!!映像残して欲しかった〜!!無理だと分かってはいるけれど!!とは言ってもムラ公演を観たのも半ばの頃なので、ただ単純に経験値を積んでいったということなのかもしれない。それでも東京千秋楽にあれだけのものを披露できるというのはすごいと思う。
宝塚のエリザベートは型が決まっていて、その型の中でどれだけのことができるか、というタイプの公演だと思う。それは演出とかもそうなんだけど、それでもその型の中でどれだけのことができるか、どれだけはみ出てもいいのか、とギリギリのところまで踏み出していたんじゃないかな(エリザベートで引っ掛かるのはルキーニくらいだろうけどすみれコードもあるし)。ほんとにれいこちゃんのルキーニ見応えあった。もっともっと色んなお芝居を観たい男役さんです。95期ほんと隙がない……。
95期と言えば、今まで専科のお姉さまたちがしていたマックスを演じていたまゆぽんも素晴らしかった。なんという貫禄。同期であるちゃぴとの息もぴったり。「パパみたいに」とてもとてもよかったなぁ。じんわりして泣けた。
みやるりのフランツもよかったな。シシィのことが好きで、それが故に一歩引いてしまうフランツ。年齢の重ねかたもムラ公演より説得力あった。「夜のボート」からの「最後の審判」の切り替えも上手かった〜アンナ・カレーニナとても楽しみなんだけどチケットは手元にありません。観たいようぅ
ゾフィーのすーさんもさすがの存在感だった。下手すれば意地悪な姑で終わってしまうゾフィーだけど、姑よりも皇太后感がすごかった……親バカ感も無かった……すーさんのお芝居がいつもいつも舞台を締めてくれていたし、すーさんの情がこもった歌声を聴けなくなるのは残念……。
そしてそしてちゃぴ。やっぱり宝塚版よりはウィーン版に近かったな。時代の波に飲まれながらも自分の中の死と向き合い、最後まで自分で在ろうとしたシシィだと思う。ちゃぴの役作りの仕方とか、表情とか、そしてダンスとか、大好きだったので卒業はやっぱり寂しい。次はいつ観られるか分からないけど、娘役という枠を飛び越えた舞台を観せてくれることを楽しみにしています。

ここ数年の月組さんは役者が揃っているなぁという印象で、安定したお芝居が観られて嬉しいです。ちゃぴちゃんとすーさんが卒業してそのバランスは変わってしまうけれど、次の月組公演もとても楽しみです。

最後のご挨拶も、やっぱり胸が締め付けられる……ちゃぴちゃんは特に、娘役に転向してすぐの抜擢、当時わたしは宝塚から少し離れていた時期だったので遠巻きに見ていただけだけれど、いろんなプレッシャーがあったろうとおもう。るうくんが「どうしよう、出来ないと泣くちゃぴを見てきた」と言ったけれど、やっぱりファンには計り知れないものがあるんだろう。どうしても「いろいろあるよね」なんて言葉で済ませてしまいがちだけれど、たくさんの努力を重ねてあの輝きはあるんだと再確認しました。
これから先もまだまだふたりの舞台を観ていたいです。ちょっとお休みして、また舞台に立ってくれたらいいな。2年間の組長、7年間の主演娘役、本当に本当にお疲れさまでした。素晴らしい公演をありがとう。


2018.11.18. 15時30分公演