世界が終わる日が休日ならいいな

好きなものを好きなときに好きなだけ

泊まれる演劇 In Your Room 「ANOTHER DOOR」を観たよ

【客席は、お茶の間】

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泊まれる演劇 公式サイト

さて、初めてのzoom演劇を観劇しました。
画面の中ですべて展開するという点が映画の「search / サーチ」を思い出したな。ニュアンスは全然違うんですけど笑。

所謂「恋愛リアリティショー」は昔から苦手で、楽しめるかどうかかなり不安だったけれど最後まで楽しめて個人的には少しほっとしました笑
「ホテル」という場所と、「zoomを使う」という現況を最大限に活かした設定だなと思った。
今回はキャスト(小宮山稜介さん)のファンなので小宮山さんを追おうと最初から決めていて、初志貫徹で最後まで追ったのだけれど、確かによそのお部屋ではなにが起きているんだろうなぁとわくわく気になるなとラストシーンで思いました。
そして小宮山さんのお芝居をこれだけじっくり観たのは初めてなんですけど、そもそもが全キャスト台詞量が多くて、なおかつ観客と絡んだりするのかと思うと……なんと難しいんだ……としみじみしてしまいました。応援している子が頑張っている姿を見ると泣けてきますね、概念がおばあちゃんなので……(???)
そして小宮山さん演じる近藤夢くんの相手役だった十弓音音ちゃん、めちゃくちゃお芝居上手くない!?って観てたんですけど、最後のクレジットで悪い芝居の子だと分かってなるほど〜!って叫んじゃった笑 今度は音音ちゃんのお部屋も入りたいな。
……と、リピートしたくなる作りなのもずるいなぁ〜!というところです。
日本ではまだイマーシブシアターは一般的ではないし、ユニバのアルバートしか入ったことがないんだけど、そしてこれにアホほど通っていたんですけど、情報厨だからすべての情報を知りたくて通っちゃうんですよね。そういう気持ちがある人ほどハマるコンテンツだと思います。
リアル宿泊も開始しているようなので、今はまだちょっと悩みますがいつか行きたいな。

zoom演劇について。
今この情勢だからこそ生まれた演劇だし、コンテンツとして面白いし可能性も感じるけれど、観劇というのは「芝居を観る」だけではないと痛感もした。
わたしにとって観劇とは、予定を立てる、チケットを取る、お出掛けのためにお洒落をする、前後に友人とお茶やご飯をする、感想をツイッターやブログに書く、布団の中で反芻しながら眠りに落ちる、そういったものをすべてすべて引っくるめて観劇なんですよね。
面白い試みであるとは本当に思うけれど、zoom演劇だけが演劇になってしまう未来には絶対になってほしくないと切望する。

2020.07.31. 24:00