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ミュージカル「スリル・ミー」田代×新納ペア(2021)を観たよ

【もはやラブストーリー 愛に満ちるペア】

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「これは、究極の愛の物語です。では始めましょう」
2012年の大阪公演で行われたトークショーで聞いたこの言葉がずっと忘れられない。
初演の本読みのとき、それこそ初稿をホッチキスで留めてあったようなとき、演出の栗山さんがこう言ってお稽古が始まったそう。
なので今回のポスターでにろまりにこの言葉が添えられていたのは鳥肌が立ちました。
わたしは初見がにろまりだったので、おかげでスリル・ミーは愛の物語だという刷り込みがあります。

このふたりはとにかく相思相愛であることが特徴だと思う。愛しているからこそそばに置いたし、愛しているからこそ従ったのでしょう。
「私が語る彼と私の物語」という解釈で観ても「私は彼に溺愛されていると認識していた」わけで……。
お互いへの行動はすべて愛があるんじゃないかなと感じたんだよね。勝手に大学を変わったのももはやそういうプレイだろ
超人・凡人とは関わりなく彼はサディストだったのかな、と今回思ったんですけどこのへんが理由ですね笑。
私は彼のことを愛しているからどうにかして止めたかったけれど、惚れた弱みですぐ絆されちゃってんだな……と思いました。
どこかで彼が選択を間違えなければ眼鏡を落とさなかったかもしれないし、もちろん自首はしなかっただろうなと思えるペアでした。
「一緒に死ねるなら、それも悪くない」これこそが究極の愛なのでは……?それは彼を自分のものにするというより、彼を孤独にしないためというか……いや結局私は彼を手に入れるんですけど動機が違うというか。
「今回は話せるかもしれない」と仮釈放審議に臨んで、自分だけのものだった真実を話せたことで最後に彼に会えたんじゃないのかな。
と思えるくらい相思相愛の、特に私の愛が深いペアだなぁ。
これはひとつの「最適解」だと思うんですよね。いやどのペアもそのペアの正解なんですけど、ベースになるものというか。親だからそう思うのかもしれませんが。

そしてこのペアの性的さについて話したい。
エッッッッッロすぎるでしょ、いやエロかったとは記憶していたけどこんなにか!?!?!?最初のキスシーンの「口を開けろ」と言わんばかりの無言の動き……。耳舐めって……ナニ……!?
まりお、普段はあんなに清潔感あって純朴そうで爽やかな青年なのに私になるとあんなに色気が出てくるのなんでなの……すごいな……。
「スリル・ミー」で彼に懇願するときとかすごいじゃん……あんなに性的なまりおが見られるのはスリルミーだけ……!(?)
(そういや今ふと思い出したけど、初演のころって「したい!」って歌詞なかったっけ??驚いた覚えがあるんだが記憶違い??他の演目かなぁ)
そのあとの犯されたような新納彼の色気にも、妙にすっきりした声色のまりお私にもぞっとしましたね……にろまりペアにとってのセックスは感情の交歓……それが愛かどうかはそのときによるだろうけど……!

"伝説"の初演ペアを十周年でキャスティングしてくださったこと、お忙しいおふたりのスケジュールが合ったこと、こうしてまた配信でも観劇できたことが本当に嬉しい。またいつか劇場で観劇したいです。

これ書いてる途中にまりおのブログ読んで鳥肌立っちゃった
栗山さん!!真実は!?!?!?

2021.05.30. 17時(配信)