世界が終わる日が休日ならいいな

好きなものを好きなときに好きなだけ

映画を観たよ(2022年2月)

大怪獣のあとしまつ(舞台挨拶中継つき)

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山田涼介舞台挨拶「最後、最初からそうすればいいって思ったと思います。脚本を読んだ僕もそうでした!」
まじでこの言葉がすべてだったし、山田くんがこう言ってくれてちょっと救われました。あのさぁ……ってきもちしかねぇ。いやだいぶひどかったすね。キャストの無駄遣いすぎる。
脚本も展開も演出も無駄が多すぎ。飽きる!深夜帯ドラマとかならありなのかもしれないけど、大作映画顔してやることじゃあねぇわ 白ける、呆れるって感情がいちばん近かった。
僕面白いでしょ?楽しいよね?ってドヤ顔してんだろな〜って感じられてキショい脚本だった。全然つまらんわ。自分はおもろいと思ってるオッサンほどキショいものはないんじゃ〜!
そんで隣国ヘイトまで盛り込んでくるの何?????これがいちばんキツかったし興業としていちばんダメだろ。
やりたいのはゴジラなのかシン・ゴジラなのかウルトラマンなのかなんやねんはっきりせぇ……なぜ怒りというものは人をこう饒舌にさせるのか……文句しか出てこん……もうやめよう。
あとこれだけは言わせてもらうけど怪我ドルのオダギリジョーはもっと映してもよかったと思うで

ノイズ

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劇伴いいなと思ったら(書き下ろしもクラシックも)大友良英さんだった!
予告で映ってた死体はその三人なのかなるほど〜!ってなりました。しかしもうちょっと島民巻き込むのかな?と思ったら思ったより一部でしたね。まぁそらそうか。
メイン三人しか知らなかったので寺島進さまとか柄本パパとか余貴美子さんにテンションぶち上がってしまった……笑。苦悩してぐずぐずになる藤原竜也松山ケンイチ神木隆之介もいいものです。最高です。
あるあるだけどハードボイルド気取った刑事が単独行動(バディもいるけど)で捜査するの嫌いなので、そのへんがア〜〜でした。捜査令状取ってないのに勝手に家宅捜索して器物損壊して違法捜査じゃないん?って気になってしまう……展開上仕方ないのかもしれないが!
個人的にはオチ、というかオチの動機がつまんねー!!でした。

355

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女スパイものだ!わーい!って観に行ったのに結局ホモソーシャルに振り回されててクソ〜〜〜〜〜!!俺が観たいのはこんなんじゃねぇ〜〜!!!!!って思っちゃった。女性たちのアクションめちゃかっこよかったしファンビンビンが出て来たあたりから面白くなってきた!と思ったのに結局ホモソ。
女性エージェントもの、オーシャンズ8が最高峰すぎて(女性エージェントものと言うと微妙にズレているかもしれんが)、男の権力争いに振り回されたり男の暴力に振り回される女性エージェント見たくなさすぎる。期待していったぶんがっかりしちゃったけど、アクションは派手で面白かったです。
しかし女性が女性だという理由だけで蔑まれる映画はもういらん……女性として人間として存在させてくれ……。

フレンチ・ディスパッチ

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とにかく画面も音楽も役者の芝居もなにもかもがおしゃれ!脚本抜きにそれだけでだいぶ満足でした。なんとなく既視感あるなと思ったらグランド・ブダペストホテルの監督だったのね。
雑誌の最終号に掲載される原稿が映像化されたオムニバス映画。どの話も個性的でフランス的で面白かったなぁ。刑務所の画家の話が好きでした。全く関係ない話のはずなのになんとな〜くまとまっているように見えるのは面白かったな。

さがす

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すんんんばらしかった!!実際の事件を基にした上での作劇、邦画では珍しい緊張しきった空気、それを最大限に活かす役者の芝居……!もっと話題になっていいだろ……と思えるくらい!最近観た邦画でもかなりいいです。脚本の作り方がうめぇ〜!!し、新今宮の空気感の作り込み方が凄すぎてぞっとした。あんなに切ない「迎えに来たで」なんてある!?!?!?
佐藤二朗、これだけ芝居できる人なんだから福田組と手切ったほうがいいよ……と思ってしまう(ムロちゃんも)
伊東蒼ちゃん、空白、群青領域、おかえりモネと続けて観ているな めちゃくちゃ芝居が上手いから次はイェーイハッピー!な作品で観たい。幸せにしてあげたい……という気持ちになる……(ユマニテ所属にわかる……ってなった)

世界で一番美しい少年

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そう称えられたビョルン・アンドレセンのドキュメントムービー。
スクリーンに映った彼はこの世のものではないほど美しいけれど、世界が彼を見付けた裏には彼自身が犠牲になっていたことがよくわかる。「ベニスに死す」のアフターパーティーの話、具体的には言わなかったけれど彼がどんな経験をしたか、させられたか、ありありと感じてつらかった。
日本でのプロモーターと対面もしていたけど、映像では彼のことを一切見なくて、ずっと笑顔で「影がいいんですよ」という旨を話しているのもぞっとした。池田理代子先生も対面していたけど「彼の外面だけじゃなくて内面も見ていた」とか言ってるのはさすがにちょっと……と引いてしまった……。
終盤に彼の娘が登場して「父の性格、どれだけ繊細で傷付いているか誰もわからない」「時を遡って父の祖母に言いたい、子どもに何をさせるのかって!」みたいなことを言っていたのが救いだった。
あと恋人が若いころの彼のために泣いていたのも救い。喧嘩したときに「(恋人としてのあなたは)腐った豚!」って絶叫していたのはちょっと笑ったけどw
映像どころかほぼ写真でしか彼のことを知らないし、彼がいま幸せなのかもよくわからない。でもどうか穏やかに過ごしてくれたらいいと思った。

ラストナイト・イン・ソーホー

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プロミシングヤングウーマンみたいな感じのサスペンスかな?と思ってたらまさかのサイコサスペンスホラーだったwww
「視える」エリーが部屋の記憶を視てしまう話。サンディの記憶はもちろんつらいが、エリーが追い詰められていく様子も怖かった。
60年代の華やかなショーパブの裏には性暴力が蔓延っているロンドンの光と闇〜〜画面が華やかであればあるほど悲しくなった……。おばあちゃんがずっと味方でいてくれて良かったし、最後にはママも微笑んでくれてほっとした。ジョンもいい子だな。面白かったです。