世界が終わる日が休日ならいいな

好きなものを好きなときに好きなだけ

映画を観たよ(2022年8月・9月)

オフィサー・アンド・スパイ


スパイの冤罪をかけられた男と、その無実に気が付いて真犯人を告発する男の話。
名誉と威信をかけて冤罪を認められない軍と政府、証拠を集めても逆に偽造の疑いをかけられたり……面白かった〜しかしユダヤ人差別ってずっと続いてるものなんだな……と改めて感じてしまってしんどかった。
ずっとドキドキハラハラしていて、140分くらいかな?ある映画だけど全然中弛みもせず飽きることもなく最後まで走り抜けました。画面は地味なんですけど観ている間は全然地味とも感じなかったです。さすがのロマン・ポランスキー……

GHOST BOOK おばけずかん


子どもたちの切なる願い、それを叶えるための必死の行動、今日はあんまり響かなかったけど刺さったら号泣だろうな〜という感じだった。あとなによりガッキーがかわいい。
山崎監督の映画はVFXすげぇな〜といつも思うものの、実写との段差がすごいなともいつも思うのでフルCGのが観やすいんだよなぁ(でもドラクエのことは許してねぇからな)

女神の継承


民俗学が好きな人は好きそうだな〜って感じで進んでいってたのに終盤パニックホラーみたいになって泣きそうだった(苦手)
モキュメンタリーの作り方が面白かったです前半は!終盤のパニックホラーぽくなってからは「タイトルとは……!?」ともなっちゃった……。
アジア映画、韓国映画しか見慣れてないんだけど、アジア人の顔付きでまったく理解できない言葉を話されるとそれだけで異界っぽさがある、と最近香港や台湾映画を観ても感じる。
これは完全に慣れの問題だけどそれはそれで面白いなと思うしこの映画にはその感覚が合ってた気がします。

さかなのこ


「好き」がずっと溢れている映画だった。
最初に「男とか女とかどうだっていい」みたいな言葉が出るのだけど、本当にそうなんだよな。好きの前に性別は関係ないよなぁ。
のんちゃん、能年玲奈ちゃんは本当に当たり前を当たり前に演じるのが上手いなと思う。
お父さんが「あの子は普通じゃないだろう」と言うけれど、「普通って何?」というか……どう言えばいいかな 「その人にとっての当たり前」を力を入れずに表現している(ように見える)。
大人になって再会する同級生たち、ほんの少しずつミー坊に影響されて人生の方向が決まっているのがきゅっとした 人って知らず知らずのうちに他人に影響を与えている わたしが与える影響がいい影響だったらいいなと思いました。

ブレット・トレイン


トンチキJAPANを楽しみに観たんですけど最高にトンチキすぎて大興奮しちゃった!
新大阪行きって書いてあるのに京都止まりなんかいwwwwwとか噂の米原の再現度まじでめちゃくちゃ笑った なぜ米原に停まるwwwwwあと聞いてた以上に緋色の弾丸でクソワロタ
地味にすごいなと思ったのが、トンチキJAPANなんだけどトンチキ日本語がなかったところ!!映像に出てくる日本語、たぶん全部ちゃんとした(?)日本語だった……!漢字もひらがなカタカナも合ってる……!
出てくる人出てくる人みんなセクシーで最高……ってなってたのに白い死神のマイケル・シャノンと長老の真田広之のセクシーさには誰も敵わなかった……ふたりの対決シーン凄かった……かっこいい……きゅん……
そういえば最初にブラピがセラピスト云々言うてたからザ・ロストシティを思い出すな……と思ってたら最後にサンドラ・ブロック様が出てきてクールダウンに入りかけていたテンションが盛り返した!お互いの映画にカメオ出演してるのめちゃくちゃいい……

アイ・アムまきもと


公式サイトに書いてある以上のことはないのだけれど、じっくり丁寧に死、死者の尊厳、生を描いているなと感じました。
直近で見たサダヲちゃんが「死にいたる病」だったのでその差に驚きました、すごい役者だ……知ってたけど!
どの役者も本当に素晴らしかったのですが、ほぼ一枚の写真しか出ないのに抜群の存在感だった宇崎竜童(EDも素晴らしかった!)、過去を語る國村隼の後悔や情が滲む語り口、宮沢りえのさっぱりとしつつ懐かしんだ様子を感じさせる目や表情もたまらなかったです。
そして満島ひかりちゃんの流した一筋の涙の美しさたるや……!台詞とあいまって一番胸が締め付けられた瞬間でした。
松下洸平も牧本に振り回されつつ面倒を見る優しさや巻き込まれ体質の悲哀がよく合っていた。でんでんの優しさも最高でしたね。
フライパンや炊飯器から直接食事を摂る牧本が蕪木の過去を知るたびに、人と出会うたびに、きちんとお皿に乗せたり、ティーカップを使ったりと生活をしていく様子が見事でした。あと牧本の特性をいたずらに強調せず、ほんとにただの特性と描いているのもよかったと思います。
あっあと東と西でほんまに火葬のあとのお骨の取り扱いが違うな……と思いました。西、一部分しか持って帰らない。骨壷も小さいので容赦なく箸で割る。残りのお骨は共同墓地?みたいなところに納められるらしい。自治体によっても違うと思うけど……。

エリザベス 女王陛下の微笑み


本公開時に観られなかったんだけど、崩御に伴い再上映があったので観てきました。ドキュメンタリーというよりはなんだろうな、報道の再編集という感覚でした。
「わたくしのすべて」というアオリなのでご本人へのインタビューとかあるのかな?と思ってたけど特になし。コーギーについても一切触れられていないのなんでだよぉ……。
敬愛されている女王陛下」という印象も今作からは受けず……「報道映像だから体温を失っている」ような印象です。
ただ、どの映像にもフィリップ王配が優しく寄り添われているのが切ないきもちになりました。