世界が終わる日が休日ならいいな

好きなものを好きなときに好きなだけ

キム・ジョンヒョンという人

【빛나는 샤이니 입니다!】

SHINeeの名前を初めて聞いたときのことは忘れられない。
当時地方に住んでいた友人が、共通の友人に言った一言。
「しねぇって人たちのショーケースに行くねんけど」
「なにそれ!?」と大笑いしたものの、字面を見てまた笑った。こりゃしねぇって読むわ。まぁ読みは「シャイニー」なわけですが。
韓国デビュー2年目、2009年のことです。
当時わたしは東方神起にハマりたてで、そしてその頃は分裂騒動まっただ中で他に目を向ける余裕がありませんでした。韓国アイドルの事務所単位売りにもまだ馴染みがなかった。
大興奮して帰ってきた友人に勧められるままMVを見たら、まぁ見事にハマったわけです。

「お姉さんはとてもきれいだ」と歌い踊る青年、いや、少年、とにかくその過渡期にいる男の子たちがそれぞれの個性を光らせながらも見事に調和したハーモニーを響かせていた。
それがSHINeeとの、そしてキム・ジョンヒョンとの出会いです。

おおらかで後ろで見守っているタイプのリーダーオニュ、色んなことを考えているはずなのに突然とぼけたことをするジョンヒョン、細やかなことに気が付いてお世話好きなキー、少年漫画から出て来たような熱血ミノ、そしてそのお兄さんたちの愛情を一身に受けて実はいちばん肝の座った末っ子テミン。
歌もダンスも性格も全然違うのに素晴らしいバランスでぴったりと成り立っていて、SMのこのあたりのプロデュース能力には舌を巻く。グループの結束が固くなるのは韓国アイドルの合宿所文化もあるんだろうな。
わたしが彼らを知ったころにはもうトップアイドルへの道を登り始めていて、アジア最高新人賞なんて賞も獲っていた。この受賞挨拶がまた可愛いんですよ。

泣き虫なキーちゃん、その肩をすかさず抱きに行くジョンヒョン。俯いているのは自分も泣いてたんじゃないかな。って今でも思うよ。ジョンヒョンも泣き虫だもんね。
当時のSHINeeは、かっこよくて誰もが憧れるカリスマ、ではなく、身近にいるような、幼馴染のお姉さんに憧れるような、初めてできた恋人に浮かれるような、親しみやすいキャラクターだったとおもう。

そして彼らも成長していく。

今見るとまだまだ幼いのだけれど、幼さのイメージから脱却しようとしていた。そしてこれまでとはまったく違う楽曲なのにも関わらずこれほどまでの完成度。才能と努力に裏打ちされた実力。素晴らしいの一言でしかなかった。

この頃、リアルバラエティ番組「Hello Baby」に出演していた。3歳の男の子ユグナを子育てするという番組だった。もちろん母親もロケ地にいる、いわゆるごっこ遊びではあるけれど、お世話しようと奮闘する彼らはとても可愛かった。ジョンヒョンがユグナの着ている服を脱がせようと「まーんせっ!(ばんざい!)」って言ってるの、韓国でもそう言うんだー!という驚きと、そのときのジョンヒョンの声色がとても優しかったのでよく覚えている。CSで放送されたのを録画したものしかなくてセルDVDはないのだけれど、発売されたら今すぐ買うから早く発売してほしい。まだ待ってるんやで。
後年、この撮影に使われていたお宿に泊まりに行ったりしたよ。

このときの旅はSHINee聖地巡礼も兼ねていたのでいろんなところに行ったな。そして連れは「しねぇってグループ」って言っていた彼女だった。楽しかったな。懐かしい。

そして2010年12月26日。待望のソロコンサート。なぜかソウルじゃなくて東京代々木だったね。あれは今考えても謎。なぜソウルじゃなかったのか。などと思いつつも行きました。当初予定されていた公演のチケットは取れなくて、追加された昼公演で入った。思えばチケボとの付き合いもここからだ。
あの日、ジョンヒョンは足を怪我していて、ダンスにはシャドウが入っていた。のちのEXOのLAYちゃんである。
それでも圧巻の歌声を披露するジョンヒョン。ジョンヒョンのぶんを埋めようと全力で踊るメンバーたち、そしてれいちゃん。
アンコールではジョンヒョンときーちゃんが泣いちゃって、チェミノが後ろからふたりの肩を抱いて、「泣かんでえぇぞ」と言わんばかりにまっすぐ前を見ていたのが妙に面白くて泣きながら笑っちゃった。

"Bling Bling"キラキラジョンヒョン、背が低いのを初期はとてもネタにしていたよね。いつからかしなくなったな。一時期は鍛えすぎて顔と身体のバランスがおかしくて、友人たちと「アイコラ……?」って言っていたな。
小柄な身体で、それでもそのオーラでドームを支配してしまう。とてもエモーショナルで美しく伸びやかな歌声を響かせていて、その歌声が大好きで大好きで大好きだった。その才能はソロ活動でも遺憾なく発揮されていた。

歌手としてだけではなく、シンガーソングライターとしての才能も遺憾なく発揮していたジョンヒョン。とても優しい歌詞を、耳馴染みがよく、かといってありきたりではない曲を書く、贔屓目抜きでとても素晴らしい才能を存分に見せてくれた。
ジョンヒョンだけじゃなくて、SHINeeそれぞれが個人での活動を経てどんどんと成長していく。そうして満を持してのカムバック。

この曲、MV観てなんだか泣いちゃったんだよね。しゃうぉるでよかったなって心の底から思ったんだった。好きでよかった。ほんとうに。

そしてジョンヒョンはとても繊細でとても優しく、とても考え、とても寄り添う人だった。このあたりのエピソードがそれを如実に表している。


こういうエピソードを聞くたびに、あぁジョンヒョンを好きでよかったなぁと実感したものだった。つらいときもこの言葉を思い出して、誰かが寄り添ってくれているのだと思えば少し楽になった。ほんとうに素敵なひと。

2017年12月18日。あれは19時半を過ぎたくらいだったと思う。
ジョンヒョンが緊急搬送されたというネットニュースが駆け巡った。あの優しい人が自死を選んだという。当たり前に信じられなくて、誤報だと思って色んなサイトを見てSNSを見た。見れば見るほど本当のことなのだと思い知らされた。どんどん涙が溢れてきて止まらなかった。
そして日付が変わる少し前、SMエンタから公式文が発表された。

しばらくして遺書を託されたという友人から遺書も。

現実だって、知ってはいるけど理解が出来ない。このときからずっとそんな感じ。それは今でもそうで、まだまだ飲み下せない。いや、ジョンヒョンのことを思い出すたびに涙が出て来るのは、結局飲み下しているのかな。よくわかんないな。ただの異国のファンのひとりであるわたしが、しかも必死になって追い掛けていたわけでもないわたしが、ジョンヒョンに何をしてあげられただろうってたまに思う。答えは結局何も出来なかっただろうなってなるけど、それでも何かしてあげられたんじゃないかって悲しいきもちが渦巻くときがある。わたしにそんな力はないのにね。ごめんね。何もしてあげられなかったね。わたしはジョンヒョンにいっぱいいっぱい救ってもらったよ。何も返せなくてごめんね。ありがとう。
ジョンヒョンの歌声は、今まで聞いた歌声の中で5本の指に入るほど心を震わせてくれる。聴くたびに心がざわざわしたり、逆に凪いだりする。もうずっとずっと、きっと一生忘れられない声。優しくて可愛い笑顔、人懐っこくてぽろぽろとたくさんの涙をこぼす瞳。あたたかい心。もう見られないなんて、会えないなんて、寂しいよジョンヒョン。君の名前を呼びたい。キム・ジョンヒョン。大好きだよ、ジョンヒョン。

メンバー4人が喪主を務めたお葬式のあとのこと。きーちゃんがジョンヒョンへの手紙をinstagramにアップした。

添えられた指輪はジョンヒョンからのプレゼントだったよね。出棺のときにも着けていたね。
ジョンヒョンとキー、いわゆるジョンキーカップルがわたしは大好きで、恋人みたいなふたりの関係性が大好きだった。上記の指輪はカルティエのもの、日本円で30万円くらいだそう……カルティエの指輪を普通の友人にあげたりせんだろ……過去にも70万円くらいするジャケットをプレゼントしたとか、プレゼントの決済サインをしているジョンヒョンの背中を撮影して嬉しそうにアップしたとか、プレゼント関連だけでもちょっと話がありすぎるね笑。
いや、そんなのじゃなくて、正反対のようでとても似ていたふたりだから、支え支えられ、という関係なんだと思う。ちょっとした仕草が、言葉が、お互いのことが大事だと叫んでいるようで見るたびに胸がぎゅっとした。ねぇ、ふたりはきっと魂の双子だったんじゃないかな、って、ずっとずっと思っているよ。イジンギも、チェミノも、イテミンも、キムジョンヒョンとキムキボムと、5人あわせて輝くSHINeeだったし、これからもずっとそうだよ。練習生になってくれて、チームになってくれて、デビューしてくれてありがとう。素晴らしいステージをありがとう。君たちに会えてよかった。つらいときも悲しいときもあるかも知れないけれど、未来永劫君たちは幸せでいてほしい。

あのねジョンヒョン、今でも気持ちはこのときのきーちゃんと同じ。変わらないよ。

愛してるよ。会いたい。

映画「名探偵コナン 世紀末の魔術師」を観たよ

【волшебник конца века】


バルシェ、肉買ったべか

塚口サンサン劇場での復刻上映を観てきました。実に19年ぶりの劇場鑑賞!!
22作公開されている名探偵コナンの劇場版の中でダントツに大好きな作品なんですよね。キッド様担であるということもあるけれど、とにかくロマンに満ち溢れている……!当時遺体が見付かっておらずに生存説の囁かれていたマリアを軸に構成された謎、そもそもロマノフ王朝というのがロマンですよ、最高じゃないですか??昨年の宙組公演「神々の土地」でロマノフ王朝を扱っていたのでもうもう特別な作品になってしまった。神々の土地、素晴らしい作品だよ。みんな観てね。
公開後にマリアの遺体が見付かって、現在では矛盾が生じているけれどそのあたりも歴史のロマンだなぁと思います。歴史って変わるもんだと思っているし、それを探している学者や研究者の方々もロマンだなぁと思います。最高だよね。
それからそれから夏美さんと西野くんがお付き合いしていることを願っています。映画オリキャラのなかで星蘭さんも含めダントツで好き!かわいすぎるでしょ!!

キッド様の話をするけど、登場の瞬間に翻る白マントときめくし、歩美ちゃんちのベランダに降り立つのも手の甲にキスをするのもはちゃめちゃにときめくじゃん。素晴らしいじゃん。白鳥くんに変装しているときの柔らかい口調もめちゃくちゃにときめくじゃん。やばくない?性癖拗らせた女児ぜったいいるでしょ。ここにひとりいるよ。マント拗らせてるのはブラックジャックの影響だけど。最後に鳩を全身に留めてるの笑ったな〜って19年経っても覚えてるのやばでは??それだけ拗らせてるんですわ……子どものころの刷り込みってやばいな……。
来年の映画も本当に楽しみだよ〜いっぱいいっぱい観に行きたい!

偶然ですがクールジャパンの詳細発表日に観られて嬉しかったです。来年も忙しいぞ〜!!!!!

2018.12.13.

劇団激富「ハナミズキ -SILENT MEMORY-」を観たよ

初回終演後、「あと○回観なくちゃいけないの……?」と絶望に近い感情を覚えた。今までたくさん舞台を観てきて、お値下げチケットで良かったなとか、お金返してほしいと思ったこともあるけれど、それを飛び越えて悲しくて悔しい気持ちになったのはさすがに初めてだった。予定していた回数、よく観たと思う。しんどかった。

正直なところ、勢いだけで押し切った公演ですよね。日本語も怪しいし話の整合性も取れていない。観ながらずっと台本に赤入れたくて仕方なかった。なんでピストルが16連発もするねん。気になりすぎて数えたわ。花水木が日本に入ってきたのも1915年。戦国時代にはありません。オランダとの関わりも1600年になってからみたいですね。時代考証なんてあったもんじゃあない。それから蘭丸を樹海に放り込む信長は解釈違い……これはわたしが信長と蘭丸を拗らせてるだけだけど……。途中の公演から台詞がいくつか改訂されていたけれど、改訂前と話が変わっていたけどいいのかな。千利休はオーサムより立場が上なの?下なの?
みずきの出自も結局虎千代に語っていたものは嘘なの?オーサムが語っていたのが本当?それならオーサムに一言「そんなでまかせを信じているのか」って言わせたら話がすっきりするよ。亮之助の記憶が戻ったきっかけもぼやぼや。みずきは最初から声が出たの?出たのなら喋らなかった理由はなに?出ていなかったのなら喋れるようになった理由は?
そもそも、琉球阿片戦争のきっかけってなに?みずきって言ったり皐月って言ったり、みずきが産まれる前から阿片が蔓延っていたのなら「みずきのせいで琉球に阿片が広まった」は矛盾するよね??オーサムが国王と刺し違える覚悟で向かって行ったあと、亮之助が隊長になって城に向かったとき、オーサムは王に成り代わっているのか陰の権力者になっているけど、皐月がこちら側にいるよね??松江の「禁断症状に苦しむ皐月を連れて屍を踏み越えて逃げた」と矛盾しない??というか皐月がきっかけで戦争が起きて、死ねば戦争が終わってたのならそれはそれでみずきの話と矛盾するよね??なんかもうツッコミきれない。わたしの理解力も足りないんだろうけど、台本も足りなさすぎる。役割がある女の子の名前も「みずき」「さつき」「つばき」と、花の名前で統一したいのは分かるけれど似たような響きの名前を付けて配慮がないなという感じ……。

吉原48の話をしているところ、BGMが欅坂46だったけどなんで??48Gパロをするならこういうところは有名な曲を引っ張ってくるもんじゃないかな。2ヶ所、CMから音源ぶっこ抜いてるところもあったね。昔の知識なので今は変わっていたら申し訳ないけど、CMって許可下りないんじゃなかったっけ……?それか下りてもかなりお金がかかった記憶があるけど。大丈夫?問題ない??まさか無許可じゃないよね??J-POPもたくさんあったけどあのへんも全部許可もらってるよね??有料公演だよ??しかも販売の円盤にも残るんだよ??大丈夫だよね??お金取ってるならそういうところめちゃくちゃ大事だよ。学生がコンクールに出品するだけでもきちんと申請して許可取って使用料払わないといけないんだよ。それくらい知ってるよね?

殺陣は凄かったけど、それだけだった。琉球剣の太刀筋が全然分からなかったけどさ。調べたけど資料が少なくてはっきりとは分からなかったけれど、武器破壊とか、武器を抑え込みに行く太刀筋の様子。見た感じなので断言はできないけど。後方で観劇していたけれど、ちかさんとびんさんしか台詞が聞き取れない。最前列で観劇してやっと聞き取れた台詞がたくさんあった。最前列でも滑舌の問題で聞き取れない台詞たくさんあった。発声も発語もぐだぐだ。初日から声が嗄れてる出演者もたくさんいたね。というより、誰も噛まなかった公演、一度もないですよね??劇団員が噛みまくってるし。カテコで「演じるたびに感情の流れが違ってびっくりした」みたいなこと言ってた方いらしたけど、何年演劇やってるんですか?初めてなのかしら?演出もはちゃめちゃにひどかったね。主宰の方が新感線出身みたいだけど、劣化版新感線でしかなかった。憧れて模倣して成り切れていない。恥ずかしいね。あの演出やアドリブネタは圧倒的な実力があってこそ。話のテンポが速いのとテンポがいいのは違うんですよ。照れがある役者もいたし。めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん。つまんないネタで何度も話の腰を折るし、音響もひどい。設備的にも演出的にも。なんなの?無音だとしぬの??常にBGMが流れている。うるさいわ。しかも歌詞入りのJ-POP流したら集中切れるの分からない?歌い出しと台詞の言い出しを合わせたら聞き取りにくくなるの知らない?演出の基本じゃん。ただでさえ滑舌悪いのにさ。とんだど素人じゃん。激富さんは初めて観劇したけれど、長く続いている劇団だから期待して行ったのにがっかりだった。高校生のほうがもっといい公演するよ。チケット代3800円取っている自覚あるの??1800円の舞台だったし百歩譲って2500円だったかな。

わたしは演劇のことを愛しているし、舐められていると腹が立つ。学生ならまだ分かるよ、趣味のひとつだよね。モチベーションに差があってもおかしくないよ。でも長いこと劇団として活動して、お金を取って公演しているのにこんな出来なの?びっくりした。悲しかった。何より悔しいのが、あんまり舞台を観たことないって言ってる人たちがこれを観劇していたことだった。世の中にはもっと素晴らしい演劇がたくさんある。演劇ってもっとわくわくするものなんだよ。悲しくて悔しい。これが演劇の限界と思われたくない。もっといろんな舞台を知ってほしい。なんだか本当にしんどくて疲れて悲しくなってしまった公演だった。虚無。


2018.11.21. 19時
2018.11.22. 14時 / 19時
2018.11.23. 19時
2018.11.24. 14時 / 19時
2018.11.25. 13時 / 17時

映画「ファンタスティック・ビースト 黒い魔法使いの誕生」を観たよ

【わたしたちの知らない魔法界】


ファンタスティック・ビースト 公式サイト

控えめに言って最高だった。あまりにも最高だった。面白かった!
ハリーポッターシリーズの魔法で好きなところはめちゃくちゃアナログなところ。例えばクイニーが料理するところ、魔法で道具を動かして普通に調理するのとか、ホグワーツの食堂の料理も、あれって屋敷しもべ妖精がご飯作って下から上げてるんじゃなかったっけ!?あれ!?これ公式だよね!?
なんというか、魔法(物理)って感じなところが好き笑。

前作はハリーポッターシリーズとは直接的に関係無かったけど、ダンブルドアやマクゴナガル先生が出て来たことでスピンオフ感がとても強くなったね。地続きなんだなと実感したと言うか。マクゴナガル先生、一瞬でマクゴナガル先生って分かったのも凄かった。マギー・スミスかと思ったもん笑
よその(というのもなんだが)話だったのが、ぐっと近くなりました。昔からの知人の昔話を聞いている感覚です。当たらずとも遠からずな気がする。ダンブルドアとは小学生のころからの知人なんですわ。みたいな。
そして「情報過多」との事前情報があったけどめちゃくちゃに情報過多だった!!盛りだくさんだったね!!いやいやていうかそもそもエディ・レッドメインジョニー・デップジュード・ロウってだけで情報過多なんですわ!!!!!圧が!!強い!!!!!デップとロウの「血の誓い」なんてだめでしょあんなの無理です。無茶です。限界です。セクシー限界突破。勘弁してほしい。
前作のようなわくわく冒険映画というよりはハリポタの終盤のような映画だったなと思います。正体が分かっている悪役がいるからかな。そして最後の……クリーデンスの本名……鳥肌たったし涙ぼろぼろこぼれてきたよね……そんな……そんなところに繋がるなんて……原作読み直さないと……。
昔から知ってるダンブルドアの過去をわたしたち全然知らないんだな……って謎にショックを受けてしまった。優しい近所のおじいちゃんって感じじゃん(?)あの境地に達するのには数々の修羅場をくぐり抜けてきたんだなって……家族と友との決別が……あのおじいちゃんには……という謎な心境です。ううう。

それから、ニュートとティナ、ジェイコブとクイニーのカップルもはちゃめちゃに可愛かった……最高では……かわいすぎる……ハリポタでは初期にハリー×ハーマイオニー推しだったので、違うカップルで成立したのが子ども心に地味にショックだったのですが(今は好きだよ)、公式で成立しておいてくれれば怖いものはないです笑。さすがにこの4人がほかの誰かと違うカップルになることは無いやろ……無いよね……?5部作だけど……無いよね……?いや別れてもショックを受けたのちに立ち直るとは思うけど……笑。
次が2020年公開なの待ち切れなさすぎる。また観に行ったりユニバのホグズミード行ったりしてわくわく待っておきたいと思います。

2018.11.24.

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観たよ

【俺たちは家族だ そうだろ?】


ボヘミアン・ラプソディ 公式サイト

中学生のころ。英語の先生が一週間に一曲洋楽を選曲して、歌詞と対訳とともに聴かせてくれていて、そこでQUEENに出会った。曲は「Killer Queen」だった。好きだなぁと思って地元の小さなレンタルショップでCDを1枚借りて聴いてみたらどこかで聴いた曲に溢れていた。
そのCDは日本企画のベスト盤である「JEWELS」だったので、まぁ知っている曲ばかりでも不思議ではなかったのだけれど、繰り返し繰り返し、今でも聴いている1枚になった。
というか、ベストとは言え16曲も入っているのにほとんど聴いたことあるって凄すぎない!?と今さらながら驚いてみたりする。

さて、そのくらいの知識しかないけれど「Bohemian Rhapsody」とても楽しみに観に行きました。劇伴としての音楽だけを切り取ると、「いやもっと聴かせてよ!?!?!?」と思ったんだけど、帰宅してからヘビロテしてるのでそういう戦略だったのかな笑
栄光の中にいる人が孤独というのはフィクションでも現実でも聞く話ではあるけれど、QUEENのフロントマンとしてのフレディの孤独をとても上手く描いていたとおもう(ファンの方のツイートを拝見すると時系列やらが動いているところもあるようだけれど、わたしは知らなくて口出しできないので脚色として置いておきます)
そしてQUEENキャストの4人があまりにも生き写しじゃない……?その生き写しキャストの熱演というか、好演というか、とにかく素晴らしすぎる演技がたまらなかった……4人それぞれの距離感や言葉にできない感情が瞳や仕草に表れていたと思う。あまりにも自然……信頼しているからこそのやりとりなんだろうな〜〜って感じました。
「家族だからそばにいる」「家族だから喧嘩する」「家族だから仲直りする」っていうのに説得力があった。キャストたちもいい関係なんだろうと思ったし(プロモーション来日時のパネル芸最高だった)、QUEENも実際こうだったのかなぁ、って思いました。詳しく知らないけど知りたいなと思えた映画だった。ので、当時のことを教えてくれているツイートなんかをずっと読んでます。
それでもやっぱり45歳は早いよフレディ……途中からずっとずびずび泣いてた。

QUEENだけじゃあなくて、「世代」ではないのに曲を知っているのはすごいなと常々思う。ROCK IS "NOT" DEADだよ。
音楽で世界は変えられるし、音楽で人生も変わる。
わたしはたくさん音楽に救われてきたし、これからもきっと救われるんだと思う。作っている人たちもそうなのかもしれないなって改めて感じた映画だった。
普通に映画としても音楽映画としても、伝記映画としても素晴らしかったなぁ。ぜひみんな観てみてほしい。

2018.11.22.

宝塚月組「エリザベート」東京公演千秋楽LVを観たよ


ライブビューイングで東京千秋楽を観劇しました。


これはかいちゃんの退団発表を受けてだけれど、毎公演毎公演こんな感じなので……特にちゃぴちゃんは娘役としても役者としてもとても好きなジェンヌさんだったので寂しさで胸が締め付けられるようだった。素敵な千秋楽になってよかったです。

【ありがとうちゃぴ 役者の揃った月組

エリザベートはムラ公演も観劇していました。

そのときから生徒たちの演技が素晴らしかったのですが、特に代役公演を経たルキーニのれいこちゃん、シュテファンのゆのくんが素晴らしすぎた……!
れいこちゃんのルキーニはなんというか、凄みを増した。数公演でもフランツを演じたのがいい経験になったんだろうか。ゆのくんも、フォロワーさんと話していたけれどシュテファンで「この子上手だな」って思えるって相当だと思うんですよね!?れいこちゃんのフランツもゆのくんのルキーニもはちゃめちゃに観劇したかったよ〜!!映像残して欲しかった〜!!無理だと分かってはいるけれど!!とは言ってもムラ公演を観たのも半ばの頃なので、ただ単純に経験値を積んでいったということなのかもしれない。それでも東京千秋楽にあれだけのものを披露できるというのはすごいと思う。
宝塚のエリザベートは型が決まっていて、その型の中でどれだけのことができるか、というタイプの公演だと思う。それは演出とかもそうなんだけど、それでもその型の中でどれだけのことができるか、どれだけはみ出てもいいのか、とギリギリのところまで踏み出していたんじゃないかな(エリザベートで引っ掛かるのはルキーニくらいだろうけどすみれコードもあるし)。ほんとにれいこちゃんのルキーニ見応えあった。もっともっと色んなお芝居を観たい男役さんです。95期ほんと隙がない……。
95期と言えば、今まで専科のお姉さまたちがしていたマックスを演じていたまゆぽんも素晴らしかった。なんという貫禄。同期であるちゃぴとの息もぴったり。「パパみたいに」とてもとてもよかったなぁ。じんわりして泣けた。
みやるりのフランツもよかったな。シシィのことが好きで、それが故に一歩引いてしまうフランツ。年齢の重ねかたもムラ公演より説得力あった。「夜のボート」からの「最後の審判」の切り替えも上手かった〜アンナ・カレーニナとても楽しみなんだけどチケットは手元にありません。観たいようぅ
ゾフィーのすーさんもさすがの存在感だった。下手すれば意地悪な姑で終わってしまうゾフィーだけど、姑よりも皇太后感がすごかった……親バカ感も無かった……すーさんのお芝居がいつもいつも舞台を締めてくれていたし、すーさんの情がこもった歌声を聴けなくなるのは残念……。
そしてそしてちゃぴ。やっぱり宝塚版よりはウィーン版に近かったな。時代の波に飲まれながらも自分の中の死と向き合い、最後まで自分で在ろうとしたシシィだと思う。ちゃぴの役作りの仕方とか、表情とか、そしてダンスとか、大好きだったので卒業はやっぱり寂しい。次はいつ観られるか分からないけど、娘役という枠を飛び越えた舞台を観せてくれることを楽しみにしています。

ここ数年の月組さんは役者が揃っているなぁという印象で、安定したお芝居が観られて嬉しいです。ちゃぴちゃんとすーさんが卒業してそのバランスは変わってしまうけれど、次の月組公演もとても楽しみです。

最後のご挨拶も、やっぱり胸が締め付けられる……ちゃぴちゃんは特に、娘役に転向してすぐの抜擢、当時わたしは宝塚から少し離れていた時期だったので遠巻きに見ていただけだけれど、いろんなプレッシャーがあったろうとおもう。るうくんが「どうしよう、出来ないと泣くちゃぴを見てきた」と言ったけれど、やっぱりファンには計り知れないものがあるんだろう。どうしても「いろいろあるよね」なんて言葉で済ませてしまいがちだけれど、たくさんの努力を重ねてあの輝きはあるんだと再確認しました。
これから先もまだまだふたりの舞台を観ていたいです。ちょっとお休みして、また舞台に立ってくれたらいいな。2年間の組長、7年間の主演娘役、本当に本当にお疲れさまでした。素晴らしい公演をありがとう。


2018.11.18. 15時30分公演

宝塚雪組「ファントム」を観たよ

【You Are Music あなたの調べは舞い降りた天使】


とにかくお歌がすんっっっばらしかった……!
そもそもだいきほにファントムってそれだけで素晴らしい公演なのは約束されていたけど、予想を上回る出来。まだ初日明けて5日目ですけど……!?
お歌もお芝居もとてもとても素晴らしかった。特にビストロのシーンのお歌は鳥肌ものだった……!
エリックはどこまでも孤独で繊細で、クリスティーヌの声を初めて聴いたときの安心感や「やっと見付けた」と言わんばかりの表情、嬉しさを抑えきれない歌声、本当に素晴らしかった……仮面を外してクリスティーヌが逃げたあとの慟哭なんか、「やってしまった」「彼女になんてひどいことを」って言ってるように聞こえた。歌声にすべてこめられる、本当に素晴らしい歌手で役者だよだいもん……
クリスティーヌも最初のパリの街からお稽古〜ビストロでのお歌の変わりようがすごい。成長しているのが手に取るようにわかる……仮面を外すよう説得するシーンも素晴らしい。誇張なしに天使の歌声。素晴らしすぎる。ラストシーン、ピアノを弾きながら歌って、自分の歌声にエリックを見付けたんだね……って泣けてしまった……誰よだいきほにファントムやらせようって言ったの……ありがとう……
カルロッタの舞咲りんさんも素晴らしくて、憎たらしいカルロッタを軽快に演じてらした。あとお歌……お歌の高低差がすごかった……あんなにお上手なのにあんなに下手に歌える!?ってかんじw
シャンドン伯爵の咲ちゃんもプレイボーイだけどちゃんと見る目があって笑、クリスティーヌに一目惚れしてしまったんだな〜というのがよく分かった。クリスティーヌを助けに地下に行こうと決意したところも素敵だったな。あそこの銀橋ソロ、初演とは違うんだね?花組版ふたつともを観たのが遠すぎてよく覚えていない……当時の宙組担なので初演ばっかり繰り返して観ているから……

全体的にセットもお衣装も豪華ですげぇ……って思ってたけど、オペラ座を訪れる前のクリスティーヌのお衣装ちょっと豪華すぎない!?デザインこそパリの庶民だけど、布とか……キラキラとか……ちょっとアンマッチな気がする……あとエリックの緑色のお衣装ちょっとふしぎだったな……
シャンドンガールズもなんだかかしましさが増したというか……ちょっとやりすぎかな?という感じがした、嫌味ったらしすぎるかな 全員仲がよくてクリスティーヌを歓迎している上でのおちょくりであってほしいな。
と、気になったのはこのくらいかな。あとは本当に素晴らしかった!!あーさのアラン・ショレもめちゃくちゃ可愛かったし、シャンドン伯爵も観たいのでB日程にまた行くつもりにしています。また当券かしらね〜〜

あと関係ないんですけど、小道具で贔屓が「バレンシアの熱い花」で着ていたお衣装が出て来て泣いてしまったのは我ながら驚きました笑 よく気付いたなw

2018.11.13. 11時公演 役替わりA