世界が終わる日が休日ならいいな

好きなものを好きなときに好きなだけ

劇場版「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」を観たよ

【事件が起こるラブコメ作品 名探偵コナン


※映画本編、および原作本編の重要なネタバレを含みます。
今年も毎度おなじみ最速上映から!

5年振りのキッド様映画で平和ラブコメ回、どうやら重要な秘密も明かされるらしい……?いうことで期待度マシマシ、いや〜〜〜期待は裏切られず面白かった!!
事件パートは「思ったより真面目に普通のミステリしてるな……」という感想で笑、と言いつつもそんなに捻らず推理も予想もできやすい、かと言って簡単すぎず、と「名探偵コナンの掲載誌は少年誌」というのが忘れられていない感じがして嬉しかったです。わたしはいつだってそれを忘れてほしくないんだ……。
あ、あとわたしは園子が「鈴木財閥の人間として仕事をしている姿」がめちゃくちゃ好きなので、今作もそれが見られてめちゃくちゃ嬉しかったです。出番が少ないながらもミステリに関わっているのも嬉しい。
洋ちゃんの声優が上手いことはハウルとかで知ってはいたけど、今回もめちゃくちゃよかった!最初こそ洋ちゃんだ!ってキャッキャしちゃったけど、観ている間に洋ちゃんの顔忘れていくのがとてもよかった……。道民だからこそわかる違いを入れているようでそれがわからないの悔しいな!と思います。「わやになっちゃった〜」かわいすぎた。
突然金カム始まりそうになったりゲ謎始まりそうになったりで笑いそうになったものの面白かった!
最終目的のものが「宝を隠した人にとっては価値のあるものだったが、他の人にはそうでもないもの」だったの、「青の古城」を思い出したし、良衛さんの親指の付け根に傷があるから居合の心得がある人というのも「骨董品コレクター殺人事件」を思い出し、初期原作へのリスペクトを感じて嬉しい……。
さらには、コナン本編に登場していたとはいえYAIBAの沖田くんと鬼丸くんが登場したのも「コナン映画」を飛び越え「青山剛昌映画」であり、ちょうど原作30周年にあたることもあり、感慨深いものがありました。キッド様がそもそも「まじっく快斗」の子だからね。

そして今回の平和ラブコメよ……!
和葉に男の影がチラつくとキレる平次はいつだって最高なのですが、相手(聖さん)からの明らかな好意があり、対決までする(未遂)の最高だった〜!君ら早よ付き合いなよ!!
蘭ちゃんが和葉ちゃんのために平次の背中を押しまくってるのもよかったな。特に「ごめん新一!」って言いながら「函館の夜景はビッグベンより上!!」って頷くところ大好きでした。
コナンヒロインに共通したことではありますが、和葉ちゃんは守られるだけのヒロインじゃなくて平次を守れるヒロインなところもかっこよくていい。今回は出番がなかったけど合気道の有段者でもあるし。何も考えずにスタングレネードから守れるのすごいのよ。
あと、和葉ちゃんがポニーテール結わえようとしてるところに平次から電話かかってきて、まとめた髪を躊躇わずに離すところが愛を感じた……ポニーテール結わえるのって大変じゃん……。
紅葉が初登場した頃から平和のラヴを脅かす存在……として紹介されていて、平和原理主義者なのでえぇ……と思いながらその登場を見ていて、紅葉ちゃん本人が魅力的で可愛い子であればあるほど苦しくかったのですが、今回もそうだった。ただし最高に可愛い!!
平次の告白を阻止したい紅葉ちゃん→でも伊織のポンコツナビ(紅葉目線)によってうまくいかない→(結果論ではあるが)遠隔で平次をサポートする、それも劇中では紅葉ちゃんしかできない方法で!!
というのが、制作陣がキャラクターそれぞれに愛を持ってるんだなとめちゃくちゃじんわりしました。
伊織が準備していたブツ、最初はパラシュートとかかな〜と思っていたのですがドデカバッグ満杯のスタングレネードは笑った。どうしてそうなるんだ……。
コナンくんを「平次くんといつも一緒にいる子」だから助けるの、「好きな人の好きなものは全部好き(ただし恋敵は除く)」で高校生ぽくてとてもよかった。でも紅葉ちゃんは結局は和葉ちゃんのこと好ましいお友達と思ってますからね。かわいいね……。

キッド様も最初から最後までずっと最高を更新し続けてくれて最高でした。本当にありがとうございます!!!!!
「ビッグジュエルではないお宝を狙う理由」を、今までわざと宙ぶらりんにしていた設定とこうやって合わせてくるの、クーッ 原作者監修じゃないとあまりにもできない構成!隙がない!
コナンとまじ快は一応別の世界線なので(コナンに紅子はいないと明言されている)コナン映画で黒羽快斗の顔が見られるのとても新鮮でした。
中森警部が撃たれたことで激昂するキッド様、本当に黒羽快斗だった……幼馴染のお父さん、小さい頃から顔を知ってる近所のおじさん、を、大事に思っている黒羽快斗……お父さんが家にいない快斗にとってはお父さん代わりというか、父性を感じる対象でもあったと思うのでとても大事な存在だし、キッドとして追われてるのも少し遊んでいる気分でもあったのでしょうね。中森警部にとっては真剣なお仕事なんですけど。高校生っぽい……。
今後どこまで絡ませるんだろ〜!

最速で観てよかった……とは毎年思っていますが、今年ほど思ったことも珍しい。異次元のときは最速なかった(はず)もんね。
いや〜……いやさぁ……盗一さんは死んでねーし!ってどっかで剛昌も言ってたけど……いやさぁ……。
優作が「生き別れた双子の兄さん」発言したときから客席がざわつきはじめ、メール文面が出た瞬間の悲鳴は最速でしか許されなかったよね笑。しかも最速なんて〝ガチ〟しかいないし。
最速はいつも予告まで終わったところで拍手が起きるけど、今年はそこまで待てずに起こったのもいやそりゃそうなるってわけで。
こんなこと誰も予想してないよ!!
今年の広報でやたら新一と快斗の顔が似てること押すけど今さらどうした?とは思っていましたけど……まさかそんな……いとこ……!
いやこれ単純にネタだと思ってたんですよ、似た顔のキャラデザで声優も同じ勝平にさせるなんて悪ノリなんじゃないかなって。
いやまぁ剛昌は「これ面白いな!やっちゃえ!」でゴリゴリ後付け設定を作る人ですが(ex.諸伏兄弟)これいつから考えてたんだろう……。
盗一さんのことはさすがにコナンじゃなくてまじ快で展開させていうのかな?とは思うので、となるともう何年かかるんだよ!とは思いますが楽しみに待ちたいと思います。

2024.04.12.

最高キッド様映画